大学院留学も好き国に行けばいいと思います。また予算の問題もあるでしょう。およそ国ごとに出費の検討がつきます。しかし、研究したい内容ができるかどうかが焦点です。研究内容から行きたい国が決まっている場合、その国でしかできない研究がある場合は行き先は迷わないと思いますが、研究内容によってはどの国でも構わない場合があります。例えば英語教授法について研究するなら、本当にたくさんの大学院があります。学位をとって就職しようという時に、イギリスの大学院でないとダメということはないでしょう。ではどんな違いがあるでしょうか。応用言語学や教育学の話になりますが、次のような違いがあります。
就学期間が異なります。masterの場合はイギリスでは1年間が多く、アメリカとカナダでは2年間が主流です。オーストラリアなどは1年半などもあります。doctorの標準年限はイギリスで3〜4年間、アメリカとカナダで4〜5年間くらいかかります。しかし多くの場合、それ以上かかることがあるようです。教育課程が異なりますので、期間だけでなく内容にも差が出ます。
就学期間が長くなれば、学費や生活費もその分多くかかることになります。イギリスでは期間が短い分、合計のコストが少なく済むかもしれません。一般的に英語圏の大学院の学費はべらぼうに高いですが、アメリカでは表向きの学費が高くても学内奨学金が用意されていて、合格後に支給されることがあります。イギリスでは外国人向けの学内奨学金はほとんどないようです。カナダには学費の安い大学院がありました。イギリスではイギリス人かそれ以外かで学費が驚くほど違いますが、カナダのその大学院は学費の区分はないそうです。