高校を出ると、人生は自分で決めるものです(とわたしは思います)。
大学進学率が高いと、高校の延長のように大学に通うこともあるかもしれませんが、大学も大学院も義務教育ではないので、行きたくないなら行かなければいいわけです。自分の仕事と人生をどう作っていくかに応じて、大学や大学院に通うものです。とはいっても、明確に目標のある人ばかりではないし、家族に勧められるまま大学院を目指すこともあるかもしれません。根本は、自分は何を勉強したいのか、今後どんな人生を送りたいのかという希望が原点にあるはずです。それが「なぜ留学したいのか」とも繋がってくるはずです。
また、大学までは教わることが多いかもしれませんが、大学院は研究をするところで、専門的な知見の創造に貢献できる人を育成する場所です。修士や博士を取得後に職業研究者になる以外の道ももちろんありますが、専門性を高めるとは多かれ少なかれ研究者になるということだと理解していいと思います。
もちろん、留学して海外生活を楽しんで、現地の友達を作って、一緒に勉強して、論文書いて、学位を取って、日本に帰国したらちょっと箔がつくというのは、間違いではありませんが、学部以前の交換留学などとは違って目的を持って留学しないといけませんし、きっと目的があやふやでは大学院の合格を得られないと思います。